芸北神楽研究発表大会

平成22年6月13日(日)、芸北文化ホールにおいて
芸北研究発表大会が行われました。

開催要項   イベント   神楽団連絡協議会 

序の舞 (特出:加計高校芸北分校)

加計高校芸北分校の神楽指導者によって神楽の儀式舞を本校用にアレンジされた創作神楽である。
風宮 (移原神楽団)

時は弘安四年、異国軍が数千艘の船に乗り、日の本に襲来してきた時、神風を起こして異国軍を壊滅させた風宮の徳を劇化したものである。

胴の口開け (雄鹿原下組神楽団)

雄鹿原神楽の太鼓の基本である六調子で奏でられる演目。派手さはないが神楽の基本として継承していきたい演目のひとつである。この度、若いメンバーへの継承を兼ねて練習に取り組んだ。
会場の様子


商工会青年部や、さあくるのバザー出店
 
塵倫 (細見神楽団)

人皇十四代の帝、帯中津日子の命(タラシナカツヒコノミコト・仲哀天皇)の御代に、異国より来たる凶賊数万騎を引き連れ攻め来たるその中に、塵倫という身に翼あり黒雲に乗り自由自在に飛び回る大悪鬼が、わが国に攻めてきた。帯中津日子命は従者、竹丸と共に塵倫を退治する。
八岐大蛇 (苅屋形神楽団)

高天原を追われた須佐之男命が、出雲の国簸之川上にたどり着き、そこで嘆き悲しんでいる足名椎と手名椎に出会う。わけを尋ねると、大蛇に奇稲田姫を差し出さなければならないという。須佐之男命は大蛇退治を決意し、やがて現れた大蛇に巧みに酒を飲ませ、大格闘の末に退治する。そして尾から取り出した剣を天照大神に捧げて、奇稲田姫と結婚する。
四神 (田尾組神楽団)

春、夏、秋、冬の四人の神に成り代わり、四季を祝う儀式の舞です。四人の舞子が、鈴と扇子で神楽歌を唄いながら演舞する様は優雅の一言。舞の後半、四人の舞子が縦横無尽に入り組み舞い踊る様は圧巻です。
神武 (大暮神楽団)

神武天皇が九州日向の国から中国地方を経て大和の国へ征伐に向かった折、その地方の豪族長脛彦と激しく戦い、これに勝利し大和朝廷の礎を築いた。
八幡 (才乙旭神楽団)

九州宇佐八幡の八幡摩呂と言う神が異国から攻めて来た悪魔を退治する舞です。
八岐大蛇(特出:加計高校芸北分校)

天照大神の弟須佐之男命が高天原から出雲の国に降りられて斐の川の上流に至りますと、足名椎、手名椎という老夫婦が姫を中にして嘆き悲しんでいた。命がその訳を聞くと老夫婦は「八人いた姫が大蛇に次々と七人の姫を奪われ、今唯一人残った櫛稲田姫も捕らわれる時期が近づいている」と事の次第を話し、姫と共に助けを求めた。命は大蛇を退治し姫を助けることができたなら、姫を嫁にもらうことを老夫婦と約束し、大蛇の好む酒を造らせ毒を入れ準備をして大蛇の出現を待った。やがてたなびくむら雲にのって現れた大蛇に毒酒を呑ませ、酔った大蛇を大格闘の末見事に退治し櫛稲田姫と結ばれた。
これは、言うまでもなく古事記で有名な「八岐の大蛇」の物語を神楽化したものです。

たくさんの来場者で賑やかな発表大会となりました。
長い歴史を積み重ねてきたそれぞれの神楽、
それぞれの特徴を持って、歩み続けています。

観る側も、たくさんの神楽団のいろんな演目を
目にする機会が増えました。
神楽のさらに深いところまで見て楽しもうと
観客の目も肥えてきているのだと感じます。


開催要項   イベント   神楽団連絡協議会